東京音楽大学(東京都目黒区)に爆破予告ファクスを送ったとして逮捕された無職の大熊翔(26)=埼玉県草加市=と、東京農工大学院生の佐藤直(22)=東京都小金井市=の両容疑者は、互いに直接の面識はなく、SNSで事件についてやりとりをしていたとされる。
大熊容疑者は2015~16年度に、埼玉県内のパソコン関係の専門学校に通っていた。同校関係の男性によると、成績は上位で、国家資格を含む複数の資格を取得。システム開発を網羅的に学ぶコースを専攻し、他の学生がプログラミングに関心を示す中、ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性などに興味を持っていた。暗号資産を獲得する「マイニング」(採掘)をやっていた、と話していたという。
在学中、発信元を匿名化するシステム「Tor(トーア)」を使って出版社のウェブサイトを乗っ取ったとして、「恒心教」に関わりがあるとされる少年が逮捕される事件があった。大熊容疑者は男性に「トーアを使えばばれないのではないか」と尋ね、「もっとうまくやれば大丈夫だったのでは」とも言ったという。「これは良くないと思い、『日本の警察は優秀だから何をやっても捕まるよ』と釘を刺した」と男性は振り返る。
「いつも1人でいた」
男性は「(学校として)技術…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル